3〜4歳の子どもは、言葉がどんどん増え、イメージを広げながら遊ぶことができるようになります。大好きなアニメのキャラクターの真似をしてみたり、変身ポーズをとってみたりするようになるのもこの時期。その一方で、「もっと難しいことに挑戦したい」「こだわりが強くて思い通りにいかないと怒る」など、大人から見ると扱いがちょっと難しくなる時期でもあります。
ですが、そんな状態こそ「知能・運動・社会性・手先の器用さ」などが一気に育つゴールデンタイムの合図。今回は3~4歳におすすめできるオモチャをご紹介します。
3~4歳ってどんな時期?

運動能力では、「ぶら下がる」「片脚で立つ」「ピタッと止まる」「ジャンプ」など、自分の体を思い通りに動かす力が育ち、公園の遊具もスイスイと進めるようになる時期です。
また、言葉の理解と表現が進み、「これは何?」「なんで?」と好奇心旺盛に質問を繰り返すようになります。数や色、形といった基本的な概念も少しずつ分かるようになり、言葉を使って自分の気持ちや考えを伝える力も育ってきます。
さらに、社会性も身につき、自分だけではなく相手の存在に気づき始めます。ごっこ遊びや協力して遊ぶ経験を通して、1人遊びから「誰かと一緒に遊ぶ」へと行動が広がっていきます。
加えて、手先も器用になり、ハサミやのり、折り紙、鉛筆などの道具を使って、細かい作業にも取り組めるようになります。
このように、遊びを通して思考力・運動能力・社会性・自己表現力がバランスよく育つ3〜4歳は、よりゲーム性を持った遊びに興味を持ってくれるでしょう。
おすすめおもちゃ
音声ペン

3~4歳の「これなに?」「なんて読むの?」に答えてくれる強い味方。音や視覚の刺激で飽きずに学ぶことができ、読めたという体験は自己肯定感をアップさせてくれます。
好きなキャラクターなどの声が出てくるとモチベーションも高まります。
(我が家は長女が大好きだったアンパンマン)
カードゲーム
カードゲームは数字に触れる機会を作ってくれる絶好の遊びです。簡単なルールであれば大人と同じようにカードゲームで遊ぶこともできますよ。


かるた遊びもおすすめです。絵を見てどんなことが起きているかを想像したり、文字と絵を繋げて考えるきっかけになります。最近は絵だけのカルタもあり、こどもが自由にそれに合った文章を作るというかるたもあります。
ボードゲーム

順番やルールを理解し、自分以外の人と遊ぶ要素が必要になるボードゲーム。運要素が関わるものになると都合良く物事が運ばず感情コントロールも必要になってきます。オセロなどでは戦略を考えたり“ここに置いたら取れる”というような論理的思考のトレーニングにもなります💡
クラフト系あそび
手先の器用さが成長するこの時期にクラフト系の遊びは最適です。線からはみ出さずに紙を切ったり色を塗ったり、ちょうど良い力加減で叩いたりと様々な要素が取り入れられているからです。そして何より、作品を完成させることで達成感を得ることができます。

迷路やギミック付きパズル

どうすれば辿り着く?次はどこ?と考える力を刺激してくれる迷路は、問題解決能力や論理的思考を育ててくれる遊びの1つです。そのほか、ギミック付きパズルなど少し仕組みや構造を考えるようなおもちゃがあると、「考えて動かしたい」「理由を知りたい」といった3~4歳の子ども心をくすぐることができるかもしれません
公園の遊具
届かないなどの問題を置いて、ほぼ全ての遊具で遊ぶことができるようになるこの時期。“しがみつく” “前まわり”などができるターザンロープや鉄棒にチャレンジするのもおすすめです。また、ジャングルジムやボルダリングではどうやったら上に登ることができるのか、足をどこに置けば良いのかと考えながら体を動かすことができます。

まとめ
3〜4歳は、これまでの「やってみたい!」が「できるようになった!」に変わる大きな節目です。
遊びの中で、文字・数・人との関わり・手先の使い方など、さまざまな力が育ちます。
大人は「正しく遊ばせる」より、「子どもが夢中になれる環境をつくる」ことが大切。
おもちゃを通じて、毎日の“できた!”を一緒に見つけていきましょう。